環境に縛られずに柔軟に生きるには。モロッコ在住薬剤師が海外にいながら自分のスキルを活かす方法を語る
- キャレア公式ライター
- 2019年12月26日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年3月27日

ーInterviewー
突然の海外移住の可能性。自分のキャリアを海外で生かす方法とは
ー歩んできたキャリアについて教えてください!
新卒のキャリアは製薬会社でした。大学の薬学部で薬剤師の資格を取ったのですが、薬局で薬剤師として働くよりも広く医療業界のこと知りたくて、製薬会社への就職を選びました。製薬会社では営業としていろいろな職種と関わる機会が多く、広く医療業界のことを知ルことができたので良かったと思っています。
そのまま仕事を続けていく予定だったのですが、途中で今の夫との国際結婚の可能性も出てきて自分のキャリアについて悩み始めたんです。
会社員として働き続けるよりも薬剤師としてのキャリアの方が、仕事を辞めた後にも復帰できる可能性は高いと感じたので、8年間務めた会社を辞めて薬剤師に転職しました。
ただその後にモロッコ移住が決まったので、薬剤師としては働いた期間は結局2年半でしたね。
ー今はモロッコに住みながらどう働いているんですか?
今はフリーランスで薬剤師のオンライン相談の仕事とライター、事務をしています。
ライターの仕事はTwitter経由でお仕事をいただくことが多いですね。。仕事内容はさまざまですが、今はモロッコ生活についてのコラムを書いてます。フォロワー数はまだ多くないですが、自分の状況やキャラクターを発信しているとこうやって仕事ができることに驚きましたね。
あとは、『m3.com』という医療者向けメディアのクラウドソーシングサービスから、事務作業の仕事を請けています。一般的なクラウドソーシングと違い、医療業界専門なので、適正価格で仕事を請けられるのがありがたいです。
もう一つはDoctors Me(ドクターズミー)というサービスを利用して、薬剤師のオンライン相談をしています。シフト制で24時間待機なんですが、その時間相談者が来ても来なかったとしても、一定の報酬をもらえる仕組みです。
こうやって海外からでもフルリモートで仕事をしています。
海外移住に必要な力は、語学よりも”柔軟性”
ー海外移住に憧れる人も多いですが、実際の生活はどうですか?
自分が海外移住してるなんて会社員の頃から考えれば全然考えられないですね。
前職は海外にかかわる仕事でもないし、語学留学の経験もない中で今こうして海外にいるのって不思議で(笑)人生面白いですね!
実際にこうして海外に住んでいると「柔軟性が求められる」と思います。
モロッコでの公用語はアラビア語かフランス語なのですが、日本で少し勉強してから行っても実際に話すのは大変ですね!しかも私は語学が得意ではないので……
でも言語の問題は意外と大きくなかったです。それよりも環境や文化の違いに対してストレスなく対応していけるかが大事だと思いましたね。
あと海外生活では友達同士の深い付き合いがなくて……ママ友と話すとしても保育園のお迎えに行く朝と夕方に少し話すぐらいなんです。私は偶然保育園で日本人のママさんと知り合えたので、その方とたまにお茶したりして、日本語でのコミュニケーションを楽しんでいます。
ー海外に住んでいてつらいことはありましたか?
子どもが1、2歳の小さい時は目が離せないので、何もできないんです。語学勉強ややりたいことをしたいけど、子どもから目が話せないからできないというジレンマがありました。また、日本のように簡単に仕事も見つからないし、手軽に楽しめる娯楽もないのでストレス発散がうまくできないのは悩みでしたね。
でも徐々に慣れてきました。今はハウスキーパーの人に定期的に家事をお願いしたり、オンラインの仕事をしたりするようになったので、自分のペースでやりたいことができるようになりました。ようやくモロッコ生活を楽しめるようになってきた感じです。
・・・
環境に縛られず、好きなことをして家族を幸せにしたい
ー大切にしている価値観を教えてください!
どんな状況でも働ける経験を若いうちに積んでおくのって大切なことだと思いますね。自分自身もっと早い段階から考えてやっていればよかったと思ってます(笑)
これからは、オンラインで働くことも当たり前の働き方になってくると思います。ただ、まだ情報が足りなくてチャレンジしづらいですよね。私の経験が自分より若い世代の人たちの役に立ったらいいなと思います。
好きなことをして楽しむことは決して悪いことではありません。
自分が楽しく過ごしていれば、自分の家族や大切な人もハッピーになる。仕事でも、楽しく仕事をすることで、他の誰かをハッピーにできる。そんなハッピーなサイクルをつくり、続けていきたいです。
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