30代の武器をつくるキャリア戦略とは?ベンチャー・スタートアップを渡り歩くマーケター&ビジネスライター
- キャレア公式ライター
- 2019年10月15日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年3月27日

ーInterviewー
広報から執行役員の複業ワーカー?!
ー今はどんなお仕事をされているんですか?
今はSpartyというビューティーテックカンパニーで既存顧客に向けたコミュニケーション設計の責任者として執行役員をしています。職種はCRM領域でのマーケターが一番近いかもしれません。
また、複業として、ビジネス領域におけるライティングやイベント運営サポート、企業のPR支援も行なっています。
・・・
ー今まではどんなお仕事をしていたんですか?
福岡で就職して、販売員と企業への営業を半年ずつしました。2年目で経営企画の部署に異動して、アライアンス周りや広報周りの仕事をしていました。
その後、東京支社の立ち上げに際して上京したのですが、会社の業績不振や「広報がやりたい」という思いが強くなり、エンジニアの人材会社に広報として入社しました。
人材会社ではコーポレート広報とサービス広報で、広報全般やオウンドメディアの運用やサービス企画の仕事をしました。特に後半はサービス企画寄りの仕事をする中で、「キャリアの軸を広報からずらした方が自分にあっているかも」と思うようになり、転職を考えました。
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3年半培った"広報"というキャリアを捨てる勇気
ーそれからはずっと広報のキャリアだったんですか?
広報の仕事はとてもおもしろかったのですが、メディアさんとの調整ややり取りがとても苦手で……。広報の多岐にわたる業務の中でも、メディアリレーションは重要な仕事の一つです。それが苦手だというのは自分にとって、「続けていけるだろうか?」と悩んだ点でした。
企画やアプローチの設計を考えることではある程度貢献ができる感覚があったので、苦手を克服するためにPR会社に入ってスキルアップをするか、今までの3年半培った広報というキャリアを捨てて、全く違う職種につくか悩みました。
結局広報とは違う職種でご縁をいただけたスタートアップに転職したのですが、現在も複業の中でプレスリリースは書いたり、広報で得たスキルが活きている場面があるので、3年半の広報という経験は無駄ではなかったと思います。
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ー個人的な質問なのですが、ライターやマーケターってどう差別化すればいいんでしょうか?
私はビジネスライターとしてのポジショニングをとっています。女性でビジネス領域のライターは少ないですし、自身がスタートアップのCOOとしてビジネスに関わっていることも強みになっているかなと思います。
スタートアップでのCRMマーケターとしての仕事とビジネスライターとしての仕事、それぞれで相乗効果が生まれるのは複業のいいところですよね。
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備えがあっても憂いはある。でも未来に備える
ーキャリアで大変だったことはありますか?
実は転職のタイミングで、入社を決めていた会社との契約を一度白紙に戻すという出来事がありました。話が具体化する中で双方の認識に違いがあることが分かり、打ち合わせの末に今回は入社はしないという結論になったんです。
結果には納得しているものの、その後の不安もありますし、戸惑いました。 自分では備えていたつもりでも、不測の事態は必ずあることを学んだし、今まで以上に未来に備えるようにしています。会社の状態に依存せずに、柔軟に働ける環境を作ることも、複業をする理由の一つです。
ライフイベントや病気、怪我で仕事ができない期間があっても、自分がまた求められる人材になれるように、常に考えて備えています。
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ーかっこいい……!そんな萩原さんが大切にしていることはありますか?
『自助論』という本があるのですが、 そこにある「自らを助ける者を助く」という考えを大切にしています。
私はこの本をを、“自分の人生に責任持ってる人にチャンスが来るので、基本的にはものごとを自責で考えるべきだ”と解釈しています。例えば会社でやりたい仕事を任せてもらえないとき、「こんなに頑張っているのに……」と思うのではなく、任せられるような価値や信頼関係が作れていなかったと思うんです。
物事を自責で考え、自分から動くようになりました。目先のことを頑張るといつか自分に信頼や価値として返ってくると思っています。
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ー最後に……今回メンターになってくれた理由をお聞かせください!
私自身も20代後半でに悩みました。結婚や出産の適齢期で転職はしにくいことや、30代の自分の武器をどうするか……。当時の私には悩んだ時に相談する人いなかったので、とにかく自問自答でした。
いくつかのキャリアチェンジやビジネスライターなど、私の経験が誰かの力になれば嬉しいので、ご相談お待ちしております!
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